人と獣の境界線 第五章 多様変遷
薄珂と立珂の営む有翼人専用服は店舗も増え経営は好調。
幸せで充実した日々を送る二人だったが、ある朝、目覚めたら立珂が幼少期の姿になっていた。
慌てる薄珂だったが、これは有翼人特有の成長期であることが判明する。
病や異常ではないと分かり安心する薄珂だったが、薄珂の父・透珂は蛍宮の皇族だったことを知る。
天藍と出逢ったのは偶然ではなく、何者かに仕組まれた必然だった。
過去に振り回され混乱する薄珂だったが、それでも立珂は未来に向けて新たな有翼人専用品を考案し始めていた。
薄珂に付きまとう見知らぬ過去と立珂のもたらす有翼人の明るい未来。
大きな渦が今、兄弟を呑み込もうとしていた。
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