人と獣の境界線 第三章 蛍宮室家
宮廷での生活は立珂を心身ともに苦しめた。薄珂は天藍の傍を離れ、立珂と二人で家を借り生活を始めた。
薄珂は天藍に頼らず自立するため、師・響玄のもとで商売を学び始める。
これまでと全く違うながらも幸せな日々を送るが、ある日、天藍が結婚するという噂を聞く。
以前より距離ができたことに焦る薄珂だったが、それでも優先されるのは立珂の幸せ。
立珂の望みを次々に叶えていく薄珂だったが、その成果は有翼人全体に影響をもたらした。二人はただの子供ではなくなっていく。
新たな未来に向けて薄珂は数多の難関に挑むことになる。
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